学会発表報告『日本人看護師とインドネシア人看護師の感染管理に関する問題解決思考の相違-4M4Eマトリクス分析による検討結果の比較-』

20160808a.jpg 7月27日から31日にフロリダで開催された第7回国際応用人間工学学会に参加してきました。255のセッションに分かれ、演題数も1000以上、さらにポスター発表も250演題を超えるという大きな学会でした。

 東邦大学看護学部の野崎真奈美教授、早稲田大学理工学研究所客員教授の三家礼子先生と、JAMNA研究員の小笠原広実との共同研究で、『日本人看護師とインドネシア人看護師の感染管理に関する問題解決思考の相違-4M4Eマトリクス分析による検討結果の比較-』を発表しました。

20160808b.jpg(左から:三家先生・野崎先生・小笠原研究員)

 これは、昨年度にインドネシアでJAMNAが開催した看護セミナーでディスカッションした結果について、NASAの事故分析に用いられている手法を使って分析検討したものです。同じセッションでは、USAの看護系の研究者が、教材システムに関する研究などを発表していました。USAの研究者の自信あふれる自由な発表に圧倒されましたが、私たちの発表にも熱心に耳を傾け、うなずきながら聞いてくださいました。

 日本のEPAの看護師受入れ制度については知られていないので、対象となったインドネシア人看護師が、どういう人達なのかについて質問が出ていました。後々、落ち着いて考えてみると、USAは実力次第で各国の看護師が資格を取って対等に働いているところであり、外国の看護師が働くということについても違和感はないのだろうと感じました。日本の外から、改めて広い視点で見つめ直すことができ、貴重な体験となりました。

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