第106回看護師国家試験再受験支援を終えて

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 2016年度は、再受験支援プログラムに18名の応募がありました。8月の1次選抜、10月の2次選抜試験を突破した3名が、第106回看護師国家試験に臨みましたが、残念ながら合格ラインに届きませんでした。あと2点という方もいて、とても残念な結果となりました。

 JAMNAでは、EPA看護師候補者として日本滞在中は不合格だったためにインドネシアに戻った看護師で、再度国家試験に挑戦したいが経済的に自費で来日することが難しい方々へ支援を行なっています。そのため、仕事を辞めて受験勉強に集中する余裕がなく、日本への出発前日まで仕事をして、有給休暇をとって再受験に来ています。今回支援した3名も、それぞれの仕事をつづけながら、学習時間を作り出して頑張ってきました。

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 また今年度は、夫の赴任のためにジャカルタに住んでいる元日本人看護師の方々約10名が、ボランティアで学習支援に協力をしてくださいました。小さな子供さんを抱える方も多かったのですが、土日の学習会に、交代で時間を作って参加して下さいました。それぞれの看護経験や得意分野を生かして、ミニ講義や質問に答えるなど、細やかな指導をして下さいました。

 EPA看護師候補であった方々が、インドネシアに帰国してから、仕事をしながら再受験に挑戦することは、新しい知識の習得などこれまで以上にたくさんの学習が求められます。しかし、看護師資格を得て、日本で看護体験を積むことは、大変貴重なことだと思いますので、ぜひこの厚い壁を越えられるよう頑張ってほしいと思います。
 JAMNAでは、引き続き再受験希望者への支援を行なっていきます。