EPA看護師・介護福祉士候補生第10陣にメッセージを伝えてきました

 EPA候補生第10陣は、インドネシアでの日本語研修6か月が修了し、6月中旬には日本にやってきます。今回、現地研修の最後の講義で、JAMNAからメッセージを伝えてきました。

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 昨年度、現地研修(Japan Foundation)担当者が、じゃかるた新聞(現地日本人向け新聞)に連載されたJAMNAの再受験学習支援についての記事を見てくださり、今回の講義の依頼をしてくださいました。EPAの不合格者への学習支援をしていて、感じていることを、日本への出発前の看護師たちに伝えてほしいという依頼でした。
 伝えたいことはたくさんあったのですが、限られた1時間半の中で、以下のようなことお話ししました。

①日本の看護師、介護福祉士の役割について、インドネシアとの違いを中心に
 日本では、高齢になっても、自立の気持ちを失わないように、またできることを探しながら一人一人を尊重してケアをすること。

②日本に行く目的について
 国家試験の合格を目指すが、それがゴールではなく、資格を取ってから本当の看護や介護の勉強が始まること、そして、自分のキャリアアップだけでなく、インドネシアの医療や看護の向上に役立ててほしいこと。

③国家試験の勉強も大切だが、日本人と交流する中で、日本の社会や考え方、また高齢者の若かった時の生活などについても学んでほしいこと

 候補者の皆さんが、頑張って日本語を学び続けてほしいという期待を込めて、私もインドネシア語を勉強している一人として、インドネシア語で講義をしました。準備に時間はかかりましたが、チャレンジと努力をする気持ちは、皆さんに伝わったのではないかと思います。質疑応答では、どうしたら高齢者との信頼関係を築けるだろうか、ジルバブ(イスラム教のスカーフ)は受け入れてもらえるだろうか、等の不安を発言いただき、有意義な意見交換ができたように思います。

 日本とインドネシア両国の医療や看護、生活のことについて理解して支援している人は。それほど多くありませんので、JAMNAでの活動や経験が、少しでも役に立っていくことができればと考えています。

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