第37回日本看護科学学会学術集会 発表のご報告

 12月16日~-17日に、仙台国際センターで行われた第37回日本看護科学学会学術集会で、発表を行いました。 『インドネシア人看護師が日本で働く際に不足している看護知識の特徴』というタイトルを掲げ、順天堂大学医療看護学部の野崎真奈美先生、中部大学生命健康科学部保健看護学科の新美純子先生との共同研究でした。

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 当法人が支援する看護師候補者(育成者)が間違えた看護師国家試験問題を分析し、なぜ、その問題を間違えるのか、またそれがわからないと、日本で働くときにどのように困るのか、どういう学習が必要になるのか、について検討しました。特に、日本人学生は70%正解しているのに、看護師候補者育成者(育成者)が全員不正解だった問題を取り上げました。
 その結果、日本で看護師が大事にしている考え方や、生活の違い、疾病や社会構造のちがいを理解したうえで、新しい知識を獲得してもらうための学習が求められることがわかります。
 発表を聞いてくださった方からは、「EPA看護師が試験に受からないのは、日本語の問題だけだと思っていた。今回発表を聞いて、やっとその事情が分かった」、「インドネシアの看護事情、日本との違いなど、もっと話を聞きたい」などという声をいただきました。
 今回の研究結果については、今後の当法人の学習支援に活用していきたいと思います。

 発表内容については、添付の資料を参考にしてください。