今年度最初の講演会は国立ハサヌディン大学で開催しました

5月26日(月)インドネシアの南スラウェシ州都マカッサルにある国立ハサヌディン大学の講堂において、高齢者ケアの最前線 ~転倒防止と認知症ケアに学ぶ~ というタイトルのもと、「認知症患者への効果的なコミュニケーション技法」と「高齢者に対する転倒予防・骨折予防を目的とした運動療法」についての講演会を開催しました。
医療系の学生、地域の医療従事者が132名ご参加してくださいました。

20250530_image01.jpg 冒頭のご挨拶をする 岩本充晃 事務局長の様子

20250530_image02.jpg感謝の意を表明してくださったシャフル看護学部副学部長

先ずは、「認知症患者への効果的なコミュニケーション技法」についてです。
急速に高齢化が進むインドネシアでは認知症患者が今後ますます増加すると予測されています。その現状を踏まえた、認知症の方の感情に寄り添うコミュニケーション技法(ユマニチュード・バリデーション・リアリティオリエンテーション)のご説明をロールプレイ形式で実践しました。

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JAMNA職員の 熊澤和秀 看護師が講演する様子

次に、「高齢者に対する転倒予防・骨折予防を目的とした運動療法」についてです。
インドネシア国内で高齢者の転倒・骨折が増加している状況を踏まえ、予防運動の重要性とその科学的根拠を解説しました。併せて、転倒リスクのスクリーニング検査や具体的な予防運動も紹介し、実践を促しました。

20250530_image04.jpg講演する 森山善文氏 の様子

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日本式の運動療法、介護について多くの質問が飛び交い、
とても充実した講演会となりました。

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次回の講演会は8月頃を予定しています。
日本式の医療、看護、介護の普及のため新たな地域で開催することに挑戦します。

引き続きご支援のほど宜しくお願い申し上げます。