ゴロンタロ州で医療関係者を対象とした講演会を開催しました
2025年8月2日(土)、インドネシア・ジャカルタ州より航空機で約3時間の距離に位置する、同国ゴロンタロ州の郊外地域にあるムハンマディア大学講堂において、講演会を開催いたしました。本講演は、「高齢者における認知症予防と筋力向上のための学術的戦略」をテーマに、現地医療関係者を対象として実施したものであり、当法人として同州への訪問は今回が初めてとなります。
当日は、ゴロンタロ州保健局の職員、大学生、ならびに地元の医療従事者を中心に、会場には約479名が来場されました。また、会場の収容人数を上回る関心をいただいたため、オンライン配信を併用し、オンラインでは300名の参加が確認されました。これにより、総参加者数は779名となりました。
参加者の様子
参加者の様子
講演会冒頭では、ムハンマディア大学の先生方よりご挨拶をいただき、歓迎のお言葉を賜りました。
看護師のファドリ先生がスピーチする様子
ズリアティ保健学部部長がスピーチする様子
アクバル副学部長がスピーチする様子
続いて、当法人を代表して事務局長の岩本が登壇し、参加者への感謝の意を表するとともに、当法人の事業内容や本講演会の趣旨・演者紹介を行いました。
開会のご挨拶をする岩本充晃事務局長の様子
第1セッション
- 演者:熊澤和秀氏
- 演題:「認知症の予防とリハビリテーション」
- 実践的なリハビリ体験を含む内容で、参加者が実際に身体を動かす場面では大変な活気に包まれました。
講演する看護師の熊澤和秀氏の様子
第2セッション
- 演者:森山善文氏
- 演題:「運動の効果と安静の害」
- 科学的エビデンスに基づく講義内容に対し、参加者の高い関心と学習意欲がうかがえました。
講演する森山善文氏の様子
第3セッション
- 演者:ムハンマディア大学 老年看護学科長 兼 保健学部倫理委員会委員長 ロスミン先生
- 演題:「健康的な老後に向けた生活習慣」
- インドネシアにおける介護の現状、特に家族中心のケア体制や、認知症患者の入所施設が抱える課題などについて、具体的な事例を交えて講演されました。
講演するロスミン・イルハム先生
インドネシアゴロンタロ州においては、特に郊外地域において外資系事業者の活動が限られている状況の中、当法人の事業に対する高いニーズが確認できました。今後、同地域における更なる活動の可能性を視野に入れ、改めて講演会開催の検討を進めてまいります。
- セミナー資料:認知症の予防とリハビリテーション
- セミナー資料:運動の効果と安静の害
- セミナー資料:健康的な老後に向けた生活習慣